私の名前は川内崇浩。
なぜか更新を続ける中年経営者だ。
ここ3回くらい、色々と真面目に語ってしまった。
相談支援専門員のこと。
経営のこと。
これからやってみたいこと。
たまには、どうでもいいことを書きたい。
ということで今回は、
長年福祉業界にいると、なぜか一度は聞いたことがある。
そんな「福祉用語辞典には載っていない福祉用語」を、私の独断と偏見で紹介していこうと思う。
需要は……。
多分ない。
「これだから株式さんは……」
主に社会福祉法人などで長く働いている職員から、時々発せられる言葉である。
福祉業界には社会福祉法人、NPO法人、株式会社、合同会社など、色々な法人が存在する。
その中でも株式会社をはじめとした営利法人に対して、
「これだから株式さんは……」
という言葉が発せられることがある。
気持ちは分からなくもない。
長年福祉事業を運営してきた法人と、新しく福祉業界へ参入してきた法人では、支援に関するノウハウの蓄積が違うこともある。
また、
「利益をどう考えるのか」
という部分についても、営利法人と非営利法人では経営上の考え方に違いが出ることもあるだろう。
そのため、
「これだから株式さんは……」
という言葉が生まれる背景も、全く理解できないわけではない。
ちなみに私の会社は合同会社である。
立派な営利法人である。
そのため目の前で、
「これだから株式さんは……」
と言われると、
「…………。」
となる。
一応、私もそちら側の人間だ。
「トイレ行った?」
主に施設系の福祉事業所において、外出前などに先輩職員から後輩職員へ発せられる言葉である。
意味としては、
「担当している利用者さんのトイレ誘導は済んでいるのか?」
である。
福祉施設における外出。
それはトイレとの戦いでもある。
出発直前。
「〇〇さん、トイレ行った?」
「本人、大丈夫って言っています」
「いいから、とりあえず行ってもらって!」
このやり取り。
施設系で働いた経験のある人なら、一度くらい見たことがあるのではないだろうか。
本人が、
「大丈夫」
と言っていても、とりあえずトイレに行く。
なぜなら、このあと車に乗るからである。
そして外出先でもトイレを発見すると、
「〇〇さん、トイレ大丈夫?」
となる。
本人は、
「大丈夫」
と言う。
しかし職員は、
「次いつトイレあるか分からないから、行っておこう!」
となる。
こうして利用者さんは、
外出前にトイレへ行き、
外出先でもトイレを見つけるたびに、
「トイレ大丈夫?」
と聞かれることになる。
もちろん理由は分かる。
移動中に、
「トイレ行きたい」
となったら大変だからである。
高速道路なら、なおさらである。
私も現場職員だった頃、何度この言葉を聞いたか分からない。
そして、
何度言ったかも分からない。
「トイレ行った?」
おそらく施設の外出において、
「忘れ物ない?」
と双璧をなす重要ワードである。
「ガスト・バーミヤン・サイゼリヤ」
レクリエーションやヘルパーとの外出時、
「お昼、何食べたい?」
「どこに行きたい?」
と利用者さんへ尋ねた時、高確率で返ってくるワードである。
ガスト。
バーミヤン。
サイゼリヤ。
強い。
職員としては、
「せっかく外出するんだから、普段行かないお店もいいんじゃない?」
と思うこともある。
色々なお店へ行く。
色々な料理を食べる。
新しい経験をする。
それも大切なことだと思う。
ただ、
「いつもガストだから、たまには違うところへ」
と単純に考えてしまうのも、少し違うような気がする。
なぜなら、
ガストはどこへ行ってもガストだからである。
バーミヤンはどこへ行ってもバーミヤンである。
サイゼリヤも、大体サイゼリヤである。
店が変わってもメニューは大きく変わらない。
料理の味も大きく変わらない。
値段も大体分かる。
写真を見れば、どんな料理が出てくるのかも想像できる。
以前食べたものを、また注文することもできる。
これは利用する側から考えると、
ものすごく安心できることなのではないかと思う。
知らない土地へ行っても、
あの看板を見つければ、
「あそこなら知っている」
となる。
これって地味にすごいことだと思う。
もちろん、
「新しいお店に行ってみたい」
という人なら、どんどん行けばいい。
でも、
「ガストがいい」
と言っている人に、
「せっかくだから違う店にしようよ」
と支援者が経験を提供しすぎる必要もない。
本人がガストを選んだのであれば、
ガストでいいのである。
全国どこへ行っても、ほぼ同じものを、ほぼ同じ品質で食べられる。
考えてみれば、とんでもない企業努力である。
福祉職員は、
「またガストか」
と思うかもしれない。
しかし利用者さんからすれば、
「今日もガストだから安心」
なのかもしれない。
以上。
福祉用語辞典には、おそらく一生掲載されない福祉用語を3つ紹介した。
何の役に立つのかと聞かれると、
特に役には立たない。
最初に言った通りである。
需要は……。
多分ない。
でも、たまにはこんな記事があってもいいだろう。
また何か思い出したら書いてみたい。
では今夜はこの辺で……。

