私の名前は川内崇浩。
最近どうした?と思うくらい毎週頑張って投稿している中年経営者だ。
前回、相談支援専門員がなぜ増えないのかという記事を書いた。
そして私なりに、
「では、新しい相談支援専門員を増やすためにはどうすればいいのだろう」
と、現在思案中である。
そんな中、一つ温めている構想がある。
その名も、
ちむ構想。
名前は大層だが、中身は非常に単純である。
前述の記事にも書いた通り、私は会社を大きくする気はない。
むしろ自分の性格上、大人数を統率したり、大きな組織を作ったりすることには、あまり興味が湧かない。
そして、おそらく能力もあまりない。
自分の小さな縄張りで狩りをする、小型の肉食獣みたいなものであろうか。
ライオンにはなれないと思っている。
というか、別にライオンになりたいとも思っていない。
では、そんな私なりにどうやって新しい相談支援専門員を輩出するのか。
そこで考えたのが、
独立を前提として人を育てる。
これが、ちむ構想である。
相談支援専門員を雇用していて、一番怖いものは何か。
私は、
退職リスク
だと思っている。
例えば、一人の相談支援専門員が100件近い利用者さんを担当していたとする。
その職員が、
「来月で退職します」
となったらどうなるか。
もう大惨事である。
100件近いケースが一気に宙に浮く。
他の職員で吸収しようにも限界がある。
少なくとも私の会社では絶対に無理である。
実際、職員の退職などをきっかけに、事業の継続が難しくなってしまったという話も耳にする。
だったら逆に、
最初から独立を前提として雇えばいいのではないか。
というところに行き着いた。
そして、その職員が担当してきた利用者さんについては、ご本人の希望を大前提とした上で、独立後もその職員に継続して相談したいということであれば、そのまま独立先につながってもらう。
許可する。
……というより、
お願いします。連れていってください。
こちらとしても助かる。
これには色々なメリットがあると思っている。
まず、会社側。
職員が独立した瞬間に、大量の利用者さんが宙ぶらりんになるリスクを減らすことができる。
次に、独立する職員。
ゼロから開業して、
「さて、利用者さんを探そう」
ではない。
すでに自分を知っている利用者さんがいて、本人から継続を希望してもらえれば、一定の担当件数を持った状態からスタートできる。
これは独立する人にとって、相当大きい。
そして利用者さん。
相談支援事業所の名前は変わっても、
相談支援専門員は変わらない。
これは一つのメリットになると思う。
もちろん、誰についていくのか、どの相談支援事業所を選ぶのか。
最後に決めるのは利用者さんである。
そして、独立を前提とするなら、私が教えられるのは相談支援の仕事だけではない。
請求。
加算。
人件費。
社会保険料。
事務所にかかる費用。
福祉ソフト。
指定申請。
日々の運営。
こういった、
相談支援専門員になるための勉強では、なかなか教えてくれない部分
も一緒に覚えてもらう。
必要なら社労士さんや税理士さんにもつなぐことができる。
相談支援専門員として育てるというより、
小さな相談支援事業所の社長になるところまで育てる。
そんなイメージである。
毎月コンスタントに30件以上の担当利用者さんがいて、きちんと運営できる力が身についていれば、独立へのハードルはかなり下がると思う。
もちろん開業資金も必要である。
私は一つの目安として、
100万円くらいは自分で用意してほしい
と思っている。
法人設立、事務所、備品、ソフト、当面の運転資金。
そして法人口座の開設などを考えても、ある程度の自己資金があるに越したことはない。
何より、
100万円を自分で貯められるかどうか。
これは経営者になるための一つの練習になると思っている。
例えば3年後の独立を目指すなら、
月3万円ずつ貯めれば、
3万円×36か月=108万円。
不可能な数字ではない。
なんなら副業をしてもいい。
私は副業禁止にするつもりもない。
自分で稼いで、自分で貯める。
これもまた、独立の練習だと思う。
私としては、
「独立したい。でもお金がない」
「独立したい。でもノウハウがない」
「そもそも何から始めたらいいのか分からない」
そんな人を応援できればと思っている。
もちろん、私にも覚悟は必要である。
前の記事にも書いた通り、未経験者を一人育てるということは、小さな会社にとって100万円近い先行投資になり得る。
そして3か月で、
「やっぱり無理でした。辞めます」
となったら、
私は多分泣く。
前回の記事に続いて、また泣く。
だから一度に何人も育てるつもりはない。
一人ずつでいい。
そして、本当に覚悟のある人なら大歓迎である。
ただし。
一つだけ条件がある。
独立したら、
屋号に必ず「ちむ」を入れてもらう。
ここは譲らない。
例えば、
「ちむウイング」
「ちむルミナス」
「ちむ〇〇」
何でもいい。
なぜそんな条件を付けるのか。
ロイヤリティが欲しいからではない。
フランチャイズ展開したいわけでもない。
本部を作って、
「売上の何%を納めなさい」
なんてことをするつもりもない。
ただ、面白そうだからである。
地域に少しずつ、
「ちむ〇〇」
という相談支援事業所が増えていく。
そのうち、
ちむウイングが誰かを育てる。
その人が独立して、
また別のちむが生まれる。
気がついたら、
ちむ一族がはびこっている。
素晴らしい。
私の会社そのものは、ずっと小さいままでいい。
合同会社ちむの職員が50人になる必要はない。
私自身、大きな会社を率いるつもりもない。
でも、
ちむから一人独立する。
その人がまた誰かを育てる。
そして、その人も独立する。
会社を巨大にするのではなく、
小さな会社が増えていく。
そんな形があってもいいのではないかと思っている。
私は社員を増やしたいのではない。
社長を増やしたいのである。
もちろん独立は簡単ではない。
「自由そうだから」
だけでは、おそらく続かない。
前の記事でも書いたが、
自由と責任はセット販売である。
相談支援の知識は教えられる。
制度も教えられる。
請求も教えられる。
経営についても、私が知っている範囲なら教えられる。
でも、
最後に社長になる覚悟だけは教えられない。
そこだけは自分で持ってきてもらうしかない。
ロイヤリティはいらない。
フランチャイズにもしない。
独立した後は、それぞれが自分で考えて、自分の会社を経営すればいい。
たまに集まって、
「最近どう?」
くらい話せれば、それで十分である。
会社を大きくすることだけが、会社の成長ではない。
自分の会社は小さいまま。
でも、そこから新しい相談支援専門員が育ち、新しい会社が生まれていく。
そんな形も面白いと思う。
それが、
ちむ構想である。
もし本当に興味がある方がいたら、
soudan-chimu@syogai-dokugaku.com
まで。
ただし、
社長という肩書は、思っているより結構重たい。
それでもやってみたいという奇特な方。
お待ちしております。
では今夜はこの辺で……。
